SEAnews 1996-04-20 ArtNo.5772

【ペナン】ペナンのシリコン・バリーを拠点とする企業は世界のＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)市場動向に依然として強気な見通しを抱いている。
某業界アナリストは世界の今年通年のＰＣ販売は昨年の8000万ユニットを20～30％上回ると見、特にマイクロソフト社の新ＯＳ(ｵﾍﾟﾚｰﾃｨﾝｸﾞ･ｼｽﾃﾑ)発表後の下半期に需要が急増すると予想している。米系多国籍企業のマネージング・ディレクターも、「ＰＣユーザーはマイクロソフトの新ＯＳの発表を待って、購入を控えている」と語る。マイクロソフトは6月にハイエンド市場を対象としたウィンドウズＮＴ新バージョンを発表する。同ＭＤによれば、チップ・メーカーはＰＣを初めとする端末機器の需要を余りに高く評価したきらいが有り、今年下半期からメモリ・チップの設備過剰が顕在化する。向こう2年間にチップ製造能力は1995年レベルに比べ80～90％拡大するが、これに対して昨年40％の成長を見た世界のチップ市場は、今年は20％の成長にとどまる見通しだ。しかしハード・ディスク・ドライブ業界は依然堅調で、今年も30％の成長を遂げるものと見られると言う。ＰＣディーラー、マイクロノースSdn Bhdの幹部によると、華人正月とハリラヤ休暇後にＰＣ販売が拡大すると言う見通しは外れたが、第1四半期のＰＣ販売には依然として昨年同期比10～15％の成長が見られ、通年では30％の伸びが期待できると言う。(STAR:4/19)