1996-04-19 ArtNo.5756
◆<馬>AST、PC販売で年内にトップ・スリー目指す
【クアラルンプル】ASTコンピューター・インクは来月もしくは6月に新PC(パソコン)パッケージを組んでホームPC市場に進出、マレーシアにおけるPC販売で年内にトップ・スリー入りを目指す。
ASTシンガポールのSam Ghebranious重役(MD)が17日語ったところによると、現在のところ同社のPCは主に法人ユーザーを対象としているが、一般消費者にも受け入れられるPCパッケージを揃えホーム市場における販促に本腰を入れる。現在同社はマレーシアのPC市場では5位、シンガポール、タイ、インドネシアでもトップ10にランクされていると言う。
一方、この日ASTのSafi Qureshey会長が“将来のマルチメディア”と題して講演したところによれば、今日一般のユーザーがそのPCに完全なマルチメディア機能を発揮させるのは依然として困難である。これはPCに十分なマルチメディア機能を発揮させるオペレーティング・システムと先進的なデータ通信システムが存在せぬためだが、次世代のウィンドウズNTオペレーティング・システムの登場とATM(エイシンコロナス・トランスファー・モード)技術の普及により、1997年末までにはほぼこうした条件が整う。その際には完璧なビデオ・コンファランスやステレオ・オーディオ・コミュニケーションが可能となる。現在多くのPCパッケージが依然としてフルマルチメディア機能に必要な周辺機器、例えばビデオ・カメラや通信速度2.048メガビット秒以上のモデムを装備していないのも、以上の理由からである。ASTは今年末には黒字転換できる見通しで、それを機に来年初にはフルマルチメディア機能を備えたPCパッケージを市場に投入すると言う。(NST,STAR:4/18)
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