1996-04-18 ArtNo.5744
◆<馬>華人政界指導者、アジア事業投資で豪州に新会社設立
【シドニー】マレーシア華人協会(MCA)の終身会長で重要閣僚ポストを歴任したリー・サンチュン氏は16日、アジア事業の資金調達を目指して新会社マハジャヤ・アジア・パシフィックLtd(MAP)をオーストラリアに設立した。
MAPは普通株1億5600万株を1株0.60Aドルで発行、オーストラリア証券市場で9360万Aドルの調達を目指す。MAPの共同創設者のタン・リョンミン氏はクンプラン・マハジャヤBhdの創設者で、過去20年にわたりマレーシアの不動産市場で活発な活動を展開してきた。共同創設者らは同新会社に中国湖北省武漢の高速道路経営権(25年)とマレーシアにおける2つの不動産事業を、それぞれ2780万Aドルと3450万Aドルで注入するとともに、別に1590万Aドルを投資、MAPの51%の権益を握る。MAPのK.C.シム重役(ED)によると、オーストラリア証取(ASE)に上場後、シンガポール及びマレーシアを含む他の証取への上場も検討していると言う。オーストラリアの証券業界筋によると、チャイナ・ストックの株価収益率は、1997年の予想収益を基準とした場合、一般に4~5倍が相場だが、MAPのそれは7倍で、かなり野心的と評している。(ST:4/17)
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