1996-04-16 ArtNo.5712
◆<馬>AISB、ストック・トレーダーのイメージ払拭目指す
【クアラルンプル】アマルガメーテッド・インダストリアル・スチールBhd(AISB)のアブドル・ハミド・パワンテ会長はストック・マーケットのパンター(船頭)的イメージを早く払拭したいと語る。
昨年10年に及んだプルリス州首席大臣を退任し、コーポレート・ワールドに足を踏み入れたハミド氏によれば、こうしたイメージ・チェーンジは高収益の実現により初めて可能で、最近手に入れた独立電力供給業者(IPP)の60%のシェアにより、同目標を達成できるものと見ている。AISBの主要業務は鋼管の製造だが、同社は1億5730万Mドルで、テクノロジー・トゥナガ・プルリスSdn Bhd(TTP)の60%権益を買収する契約に調印した。TTPはプルリス州に650MW(メガワット)のガス発電所を建設・所有・経営する21年間のライセンスを有する。TTPが電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)に1KWH(キロワット時)15Mセント(過去のIPPとTNBの平均取引価格)で電力を販売できるか否かに関して、ハミド氏は「たとえ13.5Mセントでも問題はない。他の同規模の発電プラントの建設コストは11億Mドルにのぼるが、TTPはミドルマンやコミッション・ブローカーを排除することにより、7億5000万Mドルで建設できる」と語った。アナリストは仮に1KWH14Mセントで売ることができれば、1999年6月末締めのAISBの純益Jは7200万Mドルに達し、翌年度は更に1億3000万Mドルに拡大すると予想している。(BT:4/15)
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