1996-04-16 ArtNo.5703
◆<星>通信から犯罪捜査に応用可能なウェーブレッツ技術開発
【シンガポール】リー・センルアン准教授(50)に率いられる数学者/エンジニア/コンピューター・サイエンティストから成るチームは330万Sドルのウェーブレッツ・プログラムに取り組んでいる。
これは収集した情報を咀嚼し、重要部分だけを抽出する計算技術で、既に米国の連邦捜査局(FBI)は指紋照合のスピードアップを図るため同技術を応用している。コンピューターは一般に情報のどの部分が重要で、どの部分が重要でないか判断することができないが、ウェーブレッツはコンピューターにこうした判断を行わせることを可能にする。雑多な大量の情報から重要部分だけを抽出し、ほとんど原型に等しい情報を復元できる。必要な部分だけを送信するため通信速度も増し、より鮮明な画像や音声を再現することも可能と言う。(ST:4/15)
|