1996-04-16 ArtNo.5702
◆<星>光電子工学センター、ブルー/グリーン・レーザーに照準
【シンガポール】チュア・スンジン准教授(45)に率いられるシンガポール国立大学(NUS)光電子工学センターは電光掲示板等に利用されている既存技術やレーザー・ポインターを用いて新素材の開発を目指している。
チュア氏によれば、考えられる新素材はブルー・セミコンダクター・レーザーで、同素材は既存のレッド・レーザーを応用した磁気ディスクに比べ4倍の情報を収納できる。またグリー・レーザーが開発できれば、パネル上により鮮明なマルチ・カラー・イメージを形成でき、この種のパネルの世界市場規模は10億米ドルと見込まれる。液体ニトロジェン等の素材を扱うには宇宙空間におけるような低温/超真空状態が要求される。このため同センターには300万Sドル相当の先端設備が備えられ、34人のスタッフが研究に従事している。また別のチームは光ファイバーを利用した次世代通信システムの開発に取り組んでいると言う。--事項参照。(ST:4/15)
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