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1996-04-15 ArtNo.5684
◆<星>ケッペル・チーム、LRTシステム建設工事落札
【シンガポール】シンガポール初の軽便鉄道(LRT)の建設工事は、ケッペル・インテグレーテッド・エンジニアリング(KIE)/ABBダイムラー・ベンツ・トランスポーテーション(北米)インク(Adtranz)/ガモンPte Ltd(香港ジャーディン・グループと英国トラファルガル・ハウスの合弁)から成るコンソーシアムが2億8500万Sドルで落札した。
ブキ・パンジャン・タウンシップとチョア・チュ・カン地下鉄(MRT)駅を結ぶ全長8キロの区間には13駅が設けられ、1999年までの完成が目指される。ブキ・パンジャン地区住民の90%は駅から400メートル以内の距離に居住しており、また全路線が道路建設用地に設けられるため、土地収用の必要がない。列車は最高時速52キロ、平均26キロ以下で走行、1乃至数両編成のエアコン付き車両の定員は105人で、無人運転も可能な全自動方式が採用される。入札ではシンガポール・テクノロジー・グループが3億4800万Sドルの2番札を入れ、最高はL&M/シーメンス・チームの6億3000万Sドルだった。KIEチームの落札価格は1キロ当たり3560万Sドルと、クアラルンプルLRTシステムの1億3300万Sドル、バンコクLRTの9500万Sドル、タイの別のラインの5310万Sドルに比べ最低。Addtranzはシステム・ソフトウェアーと列車の納入を、KIEは設計と機械・電気システムの納入を、ガモンは土木工事を、それぞれ引き受ける。同チームはLRTの経営会社としてトランス・アイランド・バス・サービス(TIBS)を指定、KIEは路線の完成まで、利益は望めないが経営が認められれば安定した収入が見込めるとしている。しかし陸運局(LTA)は経営会社の指名は行わなかった。(ST,BT,LZ:4/13)
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