1996-04-13 ArtNo.5676
◆<星>経済成長7-8%に鈍化:アジア開発銀行
【シンガポール】コスト高とSドルの強化はシンガポールの向こう2年間の経済成長率を7-8%に鈍化させるものと見られる。
アジア開発銀行がその最新レポートの中で報告したところによれば、1993、1994年に共に10.1%の成長を記録したシンガポールの国内総生産(GDP)成長率は、昨年は8.9%に鈍化したが、今年と来年は8%と7.5%に更に減速するものと見られる。コスト上昇と域内の競争加熱で製造業の成長も鈍化、輸出成長率も昨年の15.5%から今年は13%、来年は12%に減速が予想される。同様に今年と来年の輸入成長率も各13.3%と12.2%に鈍化しそうだ。しかしサービス部門の見通しは明るくシンガポールは正真正銘の国際ファイナンシャル・ハブ、世界の資金市場として、そのプレゼンスを確立するものと見られる。内需は今年8.3%、来年は7.9%の成長が見込め、固定資産投資も住宅需要や投資約定額の拡大に牽引される見通しだ。国内投資は今年11%、来年は12%の成長が見込めると言う。(ST,BT,LZ:4/12)
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