1996-04-12 ArtNo.5654
◆<星>サウジ企業、石化コンプレックスへの投資に関心
【シンガポール】サウジアラビアのサウジ・ベーシック・インダストリーズ・コーポレーション(SABIC)は、シンガポール、タイ、インドネシア等の域内石油化学事業への投資を計画している。
SABICのイブラヒム・サラマ副会長兼MDが10日明らかにしたところによると、SABICは、シンガポールで石油化学コンプレックスの増設を計画しているモービル及びエクソンのいずれかと既に接触したという。モービルとエクソンはそれぞれシンガポールの第3、第4石化コンプレックス建設の可能性を検討しているが、イブラヒム氏は正式交渉は、両社の事業化調査の完成を待って行うとし、接触した企業の名称を明らかにすることを避けた。SABICは上流部門と下流部門の双方に関心を抱いているが、具体的方針の決定は計画の全容が明らかになって後初めて下すことができると言う。同社はこのほど、貿易開発局(TDB)からサウジアラビア企業としては初めて公認国際トレーダーの認定を受けた。(ST,BT,LZ:4/11)
|