1996-04-11 ArtNo.5646
◆<馬>サンチリン、KLSE二部上場通じ地元市場開拓に注力
【クアラルンプル】自動車用エアコン部品の相手先商標製造業者(OEM)サンチリン・インダストリーズはクアラルンプル証取(KLSE)二部上場を通じて地場企業のステータスを獲得、急成長する国内自動車産業のビジネス機会を更に積極的に開拓する計画だ。
キット・リューリン重役(ED)が、9日催されたブミプトラ・マーチャント・バンカーズBhdとの公募引受契約調印式後語ったところによると、サンライズ工業とニチリンCoの対等出資で1986年に設立された同社は100%日本資本のため、製品の80%は海外に輸出せねばならず、プロトンやプロドゥア等の需要に有効に応じることができなかった。同社はまたインドネシアやタイ等の近隣市場の開拓にも力を入れる計画だ。これら両国だけで年間90万台の自動車が新規供給されている。この他、中国とインドに合弁工場を設けることも計画している。シャー・アラム工場では1993/94年の間には年間250万~270万台分の自動車エアコン部品が製造され、内20%、約2000万Mドルが国内市場に供給されたが、現在同比率は30~40%に拡大され、売上も7000万~8000万Mドルに達している。同社は最近500万Mドルを投じた拡張計画を完了したばかりで、製造能力は300万~350万ユニットに拡大している。現在のところマレーシア国内や域内に同様の製品を製造している企業は見あたらないと言う。
今回同社は額面1.5Mドルの新株97万5000株を1株3Mドルで公開、これにより日本企業2社の持ち株は55%に縮小、地元の持ち株比率が45%に達すると言う。(MBT,NST:4/10)
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