1996-04-11 ArtNo.5642
◆<星>ショープラ、US$1300万投じ域内事業拡張
【シンガポール】ショープラ・アジア(SAL)は日系顧客の需要に応じるため、タイ、インド、ベトナムにおける既存業務の拡張や新工場の建設に向こう2年間に少なくとも1300万米ドルを投じる。
SALの中川重役(MD)によると、同社は目下アジア6カ国に11工場を設けているが、タイ、インド、ブラジルにおける新工場の建設やベトナムにおける既存工場の拡張が計画されている。タイではバンコク北方のバンパイン省に約500万米ドルを投じて今年末の稼働を目処に第2工場が設けられ、シャープや富士通ジェネラルにプラスチック部品が供給される。バンパコン省の第1工場は今年初に稼働している。同事業資金はショープラとシンガポール政府投資会社(GIC)の60:40の合弁会社ショープラ・インターナショナルにより提供される。インドではボンベイもしくはニューデリー近郊の工業団地に2工場が設けられ、やはり日系企業にオーディオ機器やTV用プラスチック部品が供給される。投資額はそれぞれ300万米ドルと500万米ドルと見込まれるが、インドでは亞大陸全体に日系企業が分布しているため、工場の立地点の選択が問題となる。ブラジルでは同国唯一の自由貿易地区で東芝、松下、ソニー、三洋、ラッキー・ゴールドスター等が進出しているマナウスが候補地として検討されている。ホーチミンの既存工場は少なくとも300万米ドルを投じて拡張され、射出成型マシーン2台が補充される。同拡張計画は97年初までに稼働する。これらの事業資金の多くは近く債券市場で調達されると言う。(ST:4/10)
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