SEAnews 1996-04-10 ArtNo.5630

【シンガポール】シンガポールのヌーメリック・ページング市場は向こう2年間に飽和状態に達するが、その後はアルファーヌーメリック市場の成長に期待が持てると言う。
シンガポール・テレコム・ページリンクにより目下独占経営されている国内ページング市場に来年4月から参入する3社中の1社ＳＴメッセージ(前社名STﾍﾟｰｼﾞﾝｸﾞ/政府系ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ･ﾃｸﾉﾛｼﾞｰ完全出資子会社）のダニー・ライ取締役によると、シンガポールのヌーメリック・ペジャー市場はユーザー90万人以上と、世界的にも最も高い25％の普及率に達しているが、今後2年間なお毎月2万人前後の新規加入者とアップグレード顧客が見込める。同時期を経過後はアルファーヌーメリック及び付加価値サービス市場の伸びが期待できる。目下アルファーヌーメリックのユーザーはペジャー人口の僅か1％に過ぎないが、その原因としては、一般のヌーメリック・ペジャーが1個79Ｓドル前後で有るのに対し、アルファーヌーメリック製品は250－500Ｓドルすること、月間契約料金が27Ｓドルと一般の16Ｓドルを上回ること、いちいちオペレーターを通じて、メッセージをキーインせねばならないこと等が挙げられる。ＳＴメッセージとしては先ずアルファーヌーメリック・ペジャーの価格引き下げからスタートし徐々にシンガポールアンの認識転換を図る。同社はまた付加価値サービスを通じて新たな市場の開拓も図り、8～10年内に25％のシェア獲得を目指すと言う。(ST:4/9)