1996-04-09 ArtNo.5614
◆<星>小売不動産市場、中央市街/郊外ともに競争加熱
【シンガポール】昨年は210万平方フィートの小売スペースが新規供給されたものの、賃貸料や不動産価格にそれほど大きな影響を及ぼさなかった。
しかしながらギャラリー・ラファイエの撤退やタングス・スタジオの売場面積縮小等に伴う競争の影響は不可避と見られる。プロパティー・タイムズ最新号によれば、こうした競争はラッフルズ・シティーとプラザ・シンガプラの改装によっても拍車がかけられそうだ。この他、ロット・ワン・ショッパーズ・モール/イーストポイント/ホワイト・サンド等の完成、郊外小売コンプレックスのキャッチメント・エリアのオーバーラップから、郊外地区における競争も白熱する見通しと言う。
一方、政府の土地放出拡大で、工業用地の資産価値にも下方圧力がかかる見通しだ。最近のカキブキ及びトゥアスの政府土地入札の結果はこうした兆候を裏付けている。またシンガポールが多国籍企業の本部誘致を目指す中で、工業不動産のハイテク装備が今後益々時代の潮流になるものと見られる。(ST,BT,LZ:4/8)
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