1996-04-09 ArtNo.5612
◆<星>住宅不動産価格安定/賃貸料は下方圧力
【シンガポール】シンガポールの民間住宅不動産価格は今年僅かな値上がりが見込まれるが、賃貸市場は値下げ圧力を受ける見通しだ。
不動産コンサルタント会社エドモンド・ティエ&カンパニーが最近出版したプロパティー・タイムズ第2号によれば、一等地の新規住宅プロジェクトは供給が限られ、外国人バイヤーの関心も高いことから、強い需要が見込まれる。しかし一等地以外の一部プロジェクトは値下げ圧力を受けそうだ。これは政府が今年放出する6000戸分の住宅開発地も市街の外郭地域に集中しているためである。
今年は大量のコンドミニアムやアパートの完工が予定されていることから賃貸市場には下方圧力が予想される。都市再開発局(URA)の資料によれば、現在建設中の3万1280戸中、7800戸が年内に完成する見通しだ。取り分け、多くのプロジェクトの完工が見込まれる一等地の外側の物件の受ける圧力は大きいものと見られる。しかし立地条件の良いものは引き続き高い需要を享受できる見通しと言う。(ST,BT,LZ:4/8)
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