SEAnews 1996-04-09 ArtNo.5610

【シンガポール】高性能マイクロプロセッサーの製造元、Cyrix Corporationはアジアにおける製造パートナーを見出すことができず、シンガポール工場を閉鎖する方針を決めた。
ＢＹＴＥマガジンによれば、サイリックス6ｘ86プロセッサーはインテル・ペンティアム・チップ以上の性能を有すると評価されている。しかしサイリックスは同チップを自ら製造せず、ＳＧＳトムソンやＩＢＭマイクロエレクトロニクスに委託している。サイリックス社のNancy Deschaud副社長によると、3年前に設けられたシンガポール工場には30人が雇用され、米国や欧州から取り寄せたウエハーからマイクロ・プロセッサーを製造しいる。しかしアジア域内において高品質なウエハーを供給できるパートナーを見出すことができず、同社はテキサス州リチャードソンに設けられた新工場にプロダクツ・エンジニアや検査業務を統合する方針を決めた。しかし台湾のアジア本部事務所は維持、またアジアのいずれかの都市にセールス・オフィスを設ける方針と言う。(BT:4/8)