SEAnews 1996-04-08 ArtNo.5600

【シンガポール】ハリウッド・スターのシルベスタ・スタローンやアーノルド・シュワルツェネガー、ブルース・ウィリスなどが共同で設立、シンガポールのビジネスマン、オン・ベンセン氏も25％出資する米国のレストラン・チェーン、プラット・ハリウッドがオーチャード・ロードのリャット・タワーに今年11月にオープンする見通しだ。
消息筋によれば、プラネット・ハリウッドは過去1年以上にわたりシンガポールにおける出店地を物色していたが、リャット・タワーのオーナー、ボンベスト・ホールディングズが契約を獲得したようだ。プラネット・ハリウッドは2階の1万3800平方フィートと3階の1万8300平方フィートを当初3年間は1平方フィート当たり月額9Ｓドルで、その後3年間は同10Ｓドルで借り受ける。目下両フロアーは百貨店ギャラリー・ラファイエに賃貸されているが、同社との契約は今年6月末に満期を迎える。プラネット・ハリウッドは一部のフロアーをオン・ベンセン氏傘下のレジャーもしくは小売事業にサブ・リースするものと見られ、幅広いミュージック／エンターテーメント・プロダクツを手掛けるバージン・メガストアーが出店する可能性が高い。リチャード・ブランソン氏により創設された英国拠点のバージン・メガストアーは世界各地に80店以上のチェーン店を有し、ブランソン氏はシンガポールではオン・ベンセン氏と手を結んでいる。同社はリャット・タワーの1万平方フィートのスペースをプラネット・ハリウッドからサブ・リースするか、ボンベストと直接契約を結ぶものと見られる。
一方、プラネット・ハリウッド・インターナショナルは今月1080万株を1株14～16米ドルで公開、最大1億9800万米ドルを調達する。同社が米国証券委員会に申請したところによれば、市場の反応次第では、更に162万株が追加され、最終的に15.5％が公開される。公開されるのはいずれも既存株主の譲渡株で、オン氏はこれに伴いその持ち株比率を18.75％に縮小、最大4970万米ドルを手にすることになる。(BT:4/5)