1996-04-03 ArtNo.5551
◆<星>CMテレコム、中国全土にページング網構築目指す
【シンガポール】中国全土にペジャー網を構築することを目指す香港企業CMテレコム・インターナショナルは、シンガポールにおける初公募で3000万米ドルを調達する計画だ。同社はシンガポール証取(SES)メインボードへの一次上場を原則的に認められた。
中国生まれの香港人ハウ・トンイン氏(41)が1990年に資本金10万HKドル(S$1.8万)で設立したCMテレコムの営業額と税引き利益は1993年の各1億3740万HKドル/2380万HKドルから94年の3億3420万HKドル/5640万HKドル、95年の5億910万HKドル/6590万HKドルと急成長を遂げてきた。ハウ氏によれば年率93%の営業額の伸びは今後も維持される見通しだ。これは中国におけるペジャー人口は1500万人と、総人口の僅か1%を占めるに過ぎないためで、シンガポールや香港の20%はもとより、10%の普及率に達するにもなお長い道のりを要する。CMテレコムは中国におけるページング全国網の営業ライセンスを有する10社中の1社、深人民政府所属チャイナ・モーション・テレコム・デベロプメント・カンパニー(CMTD)と70:30の出資率でシェンツェン(深)モーション・テレコム・サービスCoを設立、同合弁会社を通じて中国に全国ページング網の構築を図っている。構築されたネットワークはCMTDにリースされる。広東省の通信機関に19年勤務した経験を有するハウ氏は、CMテレコムを通じてCMTDに対する1999年までの資材納入の独占権を獲得した。シンガポールを公募地に選んだ理由は将来当地を拠点に中国以外のアジア市場を開拓するためと言う。(ST:4/2)
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