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1996-04-03 ArtNo.5550
◆＜星＞アクマのヘイズ救済策、ノーテルの撤収で触礁
【シンガポール】電子／通信機器製造業務を中心に多角経営を展開するアクマLtdは1日、財政難に陥った米国のモデム会社ヘイズ・マイクロコンピューター社の49％権益を共同買収するはずだったカナダのノーザン・テレコム(ﾉｰﾃﾙ)が、同救済計画から撤退する方針を決めたと、シンガポール証取(SES)に報告した。
アクマとノーテルは米国会社更生法の保護下に置かれたヘイズに各1750万米ドルを注入、ヘイズの49％のシェアを握るとともに、債務返済にも責任を負うことを約束していた。同救済案は3週間ほど前に米国破産法廷の承認を得たばかりだった。ノーテルが撤収を決めた理由は伝えられていないが、アクマはヘイズ社の創始者のデニス・ヘイズ会長と善後策を協議中で、合意内容は直ちに報告するとしている。誰もがノーテルの突然の撤収に驚いているが、某アナリストはノーテルとヘイズの事業は対極をなすもので、ヘイズ権益を買収してもノーテルには特にメリットがないとし、こうした事態の発生も決して驚くには当たらないと語った。(ST,BT,LZ:4/2)
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