1996-04-02 ArtNo.5543
◆<馬>Ekran、今週中にもバクン・ダム電力供給協定に調印
【クアラルンプル】バクン・ハイドロエレクトリックSdn Bhd(BHSB)の主要株主、Ekran Bhdは今週中にも電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)に対する電力供給協定(PPA)に調印する。
Ekranのティン・ペックキイン会長によると、PPAは他の独立電力供給業者(IPP)の電力供給価格と比較することはできない。2002年に初めて電力供給を開始するバクン事業は、インフレ圧力を配慮せねばならないためで、Ekranは市価以上の納入価格を希望していると言う。PPAは元々1月中に結ばれるはずだったが、レオ・モギー エネルギー通信郵政相は2週間ほど前に、双方は価格問題で依然として合意に達していないと語っていた。しかしティン氏によると、今週中には調印できる見通しと言う。EkranはPPAの妥結に伴い電力の90%をPNBに、10%をサラワク電力供給公社(SESCO)に、それぞれ供給する計画だ。BHSBの証取上場計画もPPA交渉妥結後初めて着手できる。一方、バクン事業の土木工事、資材調達、建設契約は5月に発注されるという。
Ekranの19995年12月末締め半期税引き前利益は前年同期の4068万Mドルから7271万Mドルに79%拡大、営業額は43%増の2億6069万Mドル、税引き利益は65%増の4618万Mドルを記録した。ポート・ランカスカ・マリーナ・ブレークウォーターと滑走路の延長工事の進捗が増益に結びついた。バクン事業のために提案された7億2000万Mドルの資金調達は、最終的にBHSBの株式に転換され、同社払込資本の20%を占めることになると言う。(MBT:4/1)
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