1996-04-02 ArtNo.5541
◆<馬>クラン・コンテナ・ターミナル、港湾処理料に見直し
【クアラルンプル】ポート・クラン関係当局はクラン・コンテナ・ターミナル(KCT)社が中継輸出貨物に対する港湾処理料のディスカウント縮小を提案したことから、域内の中継港として同港をプロモーションする政府の努力に水を差すものと不満を表明している。
KCTは2年前に中継貨物に対して1TEU(20フィート・コンテナ単位)当たり140Mドルの港湾処理料を50%カットする優遇措置を導入したが、4月1日から1TEU当たり110Mドルに改めた。KCT幹部は、中継貨物の処理コストが上昇する中で見直しは不可避で、新料金は依然公示価格を下回り、シンガポールにおける85Sドルの処理料に比べても、競争力を維持していると語る。しかしポート・クランの当局者は政府はこれによりポート・クランのプロモーション戦略を見直さざるを得ないと述べ、また某海運会社筋もKCTとクラン・ポート・コンテナ・ターミナル間のトランスファー・フィーの引き下げを約束せずに、港湾処理料だけを1TEU当たり40Mドルも引き上げるのはアンフェアと非難した。もう1つの民営会社クラン・ポート・マネージメントはそのディスカウント率に見直しを加えるか否かについてコメントを避けている。(BT:4/1)
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