1996-04-02 ArtNo.5535
◆<星>ヒューレット、HDD市場の主要プレーヤー目指す
【香港】米国テクノロジー企業ヒューレット・パッカード(HP)は熾烈な競争が展開される世界のディスク・ドライブ(HDD)市場でも主要なプレーヤーになることを目指している。
HP社インフォメーション・ストーリッジ・グループのクー・テンリャット取締役(アジア太平洋地域営業担当)によると、同グループは毎年30%以上の成長を目指している。昨年は35%の成長を達成、HP社の315億米ドルの営業額に20億米ドル寄与した。テープ記憶装置領域では世界市場の42%のシェアを握るHP社は同領域でトップの座を維持するとともに、来年までにハイエンド・サーバーHDD市場でもトップ3入りを目指す。現在同領域ではシーゲート、IBM、クアンタムに次ぎ4位につけており、デスクトップHDD市場でも5位か6位に浮上することを狙っている。しかし競争が過熱するローエンド・デスクトップやノートブック市場に進出する計画はないと言う。HP社は25年にわたり自社用のHDDの製造を手掛けてきた実績を有するが、オープン市場に進出したのは5年ほど前のこと。ほんの2年前までは大部分の製品をグループ内の需要に供していたが、今では製品の70%を社外に供給している。同社は近く8.7GB(ギガバイト)のサーバーHDD、3.2GBのデスクトップHDD、先端DAT技術を応用した次世代テープ・ドライブ等の新製品を市場に投入する。この他米国HDDメディア・メーカー、コマグ及び旭硝子と、合弁会社ヘッドウェイ・テクノロジーを設立、独自開発したMR(マグネット・レジスティブ)ヘッドの製造に乗り出すとともに、他のHDDメーカーにMR技術を供与していると言う。(BT:4/1)
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