1996-04-02 ArtNo.5533
◆<星>年間S$4億以上の公共部門電算化市場を民間に開放
【シンガポール】年間4億Sドル以上の公共部門コンピューター化プロジェクトが昨日(4/1)から民間情報技術(IT)企業に開放された。
国家コンピューター局(NCB)のスティーブン・ヨー重役(CEO)によると、96会計年度から公共サービス・コンピューター化計画(CSCP)下の新規ITプロジェクトは可能な限り公開入札にかけられ、来年4月からは9つの省/庁あるいは部門のコンピューター化計画が丸ごと公開される。これまでこの種の事業はごく限られた部分のみが入札にかけられ、大部分はSTコンピューター・システムズ等の政府系企業に発注されてきた。しかし、NCBの法人化計画の下、NCBの完全子会社として設立されたナショナル・コンピューター・システムズPte Ltd(NCS)が、他の民間企業とともにこの種の入札に参加するため、民間業者は強敵との遭遇を覚悟せねばならない。昨日(4/1)テオ・チーヒアン環境相兼全国IT委員会会長の主宰で発足式が催されたNCSは、NCBの前職員700人を含む900人のIT専門スタッフを擁する国内最大のIT企業で、CSCPの開発/保守を引き継ぐと同時に、民間企業とともにCSCPプロジェクトの入札に参加する。96会計年度のCSCPプロジェクトは4~5省にまたがる4億Sドル相当だが、向こう3~5年間には36サイト(省庁その他の政府部門)のCSCPプロジェクトの70-80%が公開される。当初から全ての事業が公開されないのは、既にNCSにより手掛けられている事業の連続性を維持するためと言う。(BT:4/1)
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