1996-04-01 ArtNo.5520
◆<星>セメックス、輸入セメント市場の10%シェア目指す
【シンガポール】世界のトップ4に数えられるメキシコのセメント会社セメックスは域内輸入セメント市場でも第4位のセメント・サプライヤーを目指しており、アジアに工場の建設も計画している。
シンガポール拠点のセメックス・アジア・スポークスマンによると、昨年同社はインドネシア、台湾、フィリピン、マレーシアに140万トンのセメントとクリンカーを輸出、今年はその量を250万トンに拡大する計画だ。アジアは年間2700万トンのセメントを輸入しており、同社の今年の目標はほぼ10%に相当する。これにより同社は日本、韓国、中国に次いで第4位のセメント輸出者となる。メキシコ工場から3万5000トン積みの船舶により25日をかけてアジアにセメントを供給する同社の場合、運輸コストがセメント価格の50%を占めるが依然競争力を維持している。同社は目下インドネシア、フィリピン、インドシナ、中国のいずれかにセメント工場の建設を計画しており、複数のアジアのセメント・メーカーが同社との合弁に関心を表明していると言う。(BT:3/2=30)
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