1996-03-29 ArtNo.5499
◆<馬>ペナン、労働力不足に伴う多国籍企業の流出懸念
【ペナン】ペナン州政府は労働力不足から多国籍企業がその製造拠点をペナンから中国/ベトナム/インド等に移転することを恐れている。
アラブ・マレーシアン・マーチャント・バンクBhdが26日に主催したマーチャント・バンキング・セミナーの席上、ペナン州のコー・ツークン首席大臣が語ったところによると、ペナン州政府は多国籍企業が根こそぎペナンから撤収するような事態を恐れており、この種の企業が労働集約部門をタイ南部や北スマトラに移転するとともに地域オフィス、もしくは国際本部をペナンに設け、こうした域内の工場を管理するよう希望している。ペナンの地域事務所もしくは国際本部は企業戦略の立案、金融ファシリティーの組成、研究開発、ハイテク製造業務等を手掛けることができる。また政府が半島北部に新空港を建設する際は技術的要因とともに経済的側面も配慮する必要があると言う。(ST:3/28)
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