SEAnews 1995-02-17 ArtNo.549

【シンガポール】シンガポールの消費者は郊外のショッピング・センターを利用する際、品揃えを最も重視しており、また1回のショッピングで50Ｓドルまで出費していいと考えている者は半数に過ぎない。
タマセック・ポリテクニック経営学部が、昨年7～8月に郊外ショッピング・センター7店で2790人にアンケートしたところ、消費者が郊外ショッピング・センターに足を運ぶ動機としては、環境、価格、プロモーション以上に、品揃えの豊さが重視されており、特定のショッピング・センターをひいきにする理由では、交通の便が32.6％でトップ、立地(27.6%)、品揃え(10.4%)がこれに続いた。郊外ショッピング・センターを利用する目的としては食品の購入(24.9%)、衣服(16.4%)、雑貨(14.7%)、映画(14.2%)、ウィンドウ・ショッピング、待ち合わせ、時間つぶしなどが挙げられた。既婚者(36.9%)は雑貨と衣服の購入に、より多く出費する傾向があり、月収1000Ｓドル以上の既婚者は、家族同伴の買い物で毎回最高100Ｓドルを使っていた。独身者(61.9%)は食品購入と娯楽が主要な目的で、若年層(15-24)は月収が1000Ｓドル未満でも、毎回50Ｓドルまでは使えると答えている。しかし回答者の48％が50Ｓドル以上の買い物を考えておらず、50Ｓドル以上の支出もありうると答えた者は30％にとどまった。また、郊外ショッピング・センターで行われているプロモーションを知っていたのはわずか24.6％だった。プロモーションの情報源は新聞広告(31.9%)、友人(21%)、雑誌広告(19.9%)、ちらし(11.9%)、ＴＶコマーシャル(11.7%)、ラジオ・コマーシャル(3.6%)の順となっている。(ST:2/16)