SEAnews 1996-03-28 ArtNo.5478

【シンガポール】アジア諸国の管理職給与は持続的な上昇基調を辿っており、東京／香港の上級管理職が世界のトップ・レベルにランクされている他、シンガポール、台北、ソウルのそれも上位を占めている。
ザ・ワールド・エグゼキュティブズ・ダイジェスト4月号に掲載されたコーポレート・リソーシズ・グループの年次報告書によれば、シンガポールの上級管理職の年俸は11万4204米ドルで6位、中級管理職は5万8597米ドル、初級管理職は3万66米ドルと、5)パリ($12万6541/$7万8597/$4万8638)に次ぎ、7)台北($10万8/$6万1290/$3万4461)、8)ソウル($10万8353/$6万2865/$3万5780)、9)ロンドン($8万2805/$4万9774/$2万9918)を上回った。ちなみに同リストのトップは1)チューリッヒ($19万2473/$12万5066/$8万1266)で、以下2)フランクフルト($16万4686/$10万4182/$6万5906)、3)東京($15万4906/$9万6186/$5万9724)、4)香港($13万9919/$7万2767/$3万8541)、5)パリと続く。ロンドン以下は10)クアラルンプル($7万9780/$3万5733/$1万6097)、11)シドニー($7万4227/$4万7446/$3万3645)、12)ジャカルタ($6万7531/$2万6470/$1万375)、13)バンコク($6万2552/$2万8096/$1万2510)、14)上海($2万2869/$9470/$5288)の順。
業種別では通信／インフラ関連部門の管理職が域内経済のブームの恩恵を最も享受、役職別では人事担当者の昇給率が最も高い。また世界的水準のスキルをニーズに応じて提供するポータブル・エグゼクティブと称される一群が台頭、地域や業種のシーリングを超出した高給を支給されている。これに対してそのスキルをアップグレードせぬ管理職は落後のリスクに晒されていると言う。(ST:3/27)