1996-03-27 ArtNo.5463
◆<星・日>代表、日本の安全上の役割/中台問題で論争
【クアラルンプル】シンガポールと日本の代表は25日当地で催された地域安全フォーラムの席上、アジアにおける日本の安全上の役割や中国の脅威に関して、相互に対立する立場を確認しあった。
中国と台湾の紛争に触れ、杏林大学社会科学部長の田久保忠衛教授が、「我々は平和的な解決を望むが、事態の推移を注視する必要がある」と指摘すると、シンガポール国際問題研究所(SIIA)のリー・ライト副会長は「我々が中国を脅威と見なしたり、台湾海峡の紛争について語ることは危険であり、そのような論議はその種の危険を自ら招くことにつながる恐れがある」と反論した。またアジアにおけるより大きな安全上の役割を演じるため日本国憲法を改正する必要を指摘した田久保教授は直ちにリー氏の反撃を受けた。(BT:3/26)
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