1996-03-27 ArtNo.5462
◆<星>エイサー国際、19%増益達成
【シンガポール】エイサー・コンピューター・インターナショナル(ACI)の昨年度売上は一昨年の5億4740万Sドルから8億7200万Sドルに59%ジャンプ、純益も2600万Sドルから3100万Sドルに19%アップ、シンガポール証取(SES)上場コンピューター銘柄の中では最高増益率をマークした。
ACIのウィリアム・ルー社長によると、こうした増益は市場の成長に乗じると同時ににライバルのシェアを奪う戦略が奏功したためと言う。地域別に見ると、利益の66%はアジア、13.3%はオセアニア、残りはアフリカ/ラテン・アメリカが占めている。市場調査会社IDC(インターナショナル・データ・コーポレーション)によれはアジア太平洋地域のコンピューター市場は昨年28%の成長を遂げた。またエイサーのコンピューター世界販売は180万台と、45%の成長を見た。しかしACIの発行株式が94年の9790万株から1363万株に拡大したことから1株益は26.6セントから22.8セントに14.4%下降、1株当たりの資産も1.62Sドルから0.93Sドルに42.6%ダウンした。ACIはマルチメディア・コンピューター“アスパイアー”(US$2000)とローコストのベーシックPC(パソコン:US$1000)を売り出す計画で、今年はそれぞれ12万台と20万台、最大10億米ドルの売上を見込んでいる。同社はトルコとエジプトにそれぞれ100万米ドルを投じて工場を設ける計画だ。(ST,BT,LZ:3/26)
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