1996-03-25 ArtNo.5442
◆<比>ケッペル、2億ペソ賠償問題で蘭海運会社と示談交渉?
【マニラ】ケッペル・フィリピンが管理するスービク造船所に対するオランダ海運会社の2億ペソ(S$1120万)賠償請求公判は先週火曜に開廷されるはずだったが、原告側が公判費用を収めぬまま見送られた。
スービク造船所は、訴えを起こしたフェアリフトNVと示談交渉を進めているもようだ。フェアリフトの持ち船MVフェアマストは2月初めに修理のためドック入りしたとされるが、同月27日スービク造船所はドックを出る他の2隻の船に道を開けるため、まだ修理の完了せぬフェアマストを一旦ドック外に引き出した。その際フェアマストは構造的安全性に影響を及ぼす損傷を被たが、スービク造船所が同損傷を応急修理しよとしたため、フェアリフト社は造船所に対する工事差し止めの法廷命令を申請したとされる。しかし造船所側は同法廷命令が依然有効にも関わらず、武装チームを派遣して当該船舶に篭城していた乗組員に工事を妨害せぬよう威嚇したと、フェアリフト社は主張している。また造船所側はオランダ企業の要求する賠償額は法外なものと述べている。(ST:3/24)
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