1996-03-25 ArtNo.5432
◆<星>STエアロ損失、上半期と同レベルのS$4830万に
【シンガポール】シンガポール・テクノロジーズ・エアロスペース(STエアロ)は1995年度に純損失4830万Sドルを計上、一昨年の純益2490万Sドルから大幅に業績を悪化させたが、下半期には税引後30万Sドルの利益が回復され、上半期に発表された4860万Sドルの損失から改善している。
STエアロは主に不良資産の帳簿抹消で4860万Sドルの損失を発表していた。ブン・スワンフー社長はこれ以上業績不振が発表されることはなく、1996年の業績は95年下半期のそれを上回るはずと保証した。同氏によれば、昨年下半期には税引き前に300万Sドルの利益が計上され、上半期の440万Sドルの損失から回復が見られた。グループ総売上は4億8030万Sドルと、2.5%縮小した。子会社のSTアビエーション・サービシズCoも下半期には120万Sドルの利益を上げ、通年の損失を810万Sドルに縮小した。商業航空機市場には市況回復の兆しが見られる。1労働時間当たりの営業額は昨年初の35-40Sドルから44Sドルに回復している。しかし同社が営業額の半ばが依存する軍事用航空機の修理市場の競争は依然厳しい。しかし収益性改善の努力が続けられており、航空機リース事業への進出を計画している他、中国における事業提携の拡大も図られている。中国市場では向こう数年間に少なからぬ航空機が大型補修を必要とする見通しと言う。(ST,BT,LZ:3/23)
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