1996-03-22 ArtNo.5412
◆<柬>シアヌークビル再開発促進のため専門機関設立
【シンガポール】カンボジア政府はラナリッド/フンセン両首相に率いられるシアヌークビル・デベロプメント・オーソリティー(SDA)を新設し、マレーシアのアリストンSdn Bhdにより請け負われた13億米ドルの再開発プロジェクトを促進する方針だ。
アリストンは1994年12月に同プロジェクトを受注したが、工事は進捗せず、別のマレーシア企業YTLコーポレーションにより空港拡張を条件に請け負われたホテルの開発計画も、空港開発の遅れで棚上げされた。ラナリット首相がマスコミに工事の遅れに対する不満を漏らしたことから、マハティール首相がアリストンのチェン・リップキョン重役(CEO)に説明を求めたところ、チェン氏はカンボジア政府機関の官僚主義と非効率な行政手続きに阻まれ計画が進められない事情を説明したと言う。
BT紙が先週この点についてラナリット首相にインタビューしたところ、同相はSDAを新設して計画を加速する方針を明らかにした。それによると空港の土壌調査のためアリストンが派遣した人員は警備員に調査を阻まれ、民間航空局からも関係データの提供を拒否された。ラナリット首相はそのような状況が存在するとは全く知らなかったと語った言う。(BT:3/21)
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