1996-03-22 ArtNo.5399
◆<星>2月の国産非石油製品輸出、8.3%下降
【シンガポール】シンガポールの2月の国産非石油製品輸出の伸びは華人の旧正月やマレーのハリラヤ・ホリデーの影響もあって昨年同月比実質(90年価格)8.3%、名目(現在価格)5.3%に鈍化した。1月には実質27.4%、名目23.9%の成長を見ていた。
貿易開発局(TDB)の発表によると、国産石油製品輸出は名目14.5%と二桁成長を見たものの、再輸出は同7.6%、総輸出は7.1%(実質8.6%)とやはり一桁成長に鈍化した。この結果往復貿易の伸びも1月の名目24.2%から同7.1%に減速、往復貿易総額は1月の308億Sドルから266億Sドルに縮小した。アナリストはホリデー・シーズンが昨年の1月から今年は2月に移動したことが、貿易成長の伸びの主因と見ると同時に、電子製品輸出の伸びの鈍化も一因と指摘している。このことは1月と2月を合計した国産非石油製品輸出の成長率も昨年の実質25%から今年の同15%に鈍化していることからも窺える。とは言え、米国の景気動向に明るい兆候が生じており、日本の景気回復の加速も見込まれることからアナリストらは堅調な輸出成長が回復するものと予想している。
国別の国産非石油製品輸出を比較して見ると、米国が実質21億7000万Sドルで+21.2%、欧州が15億3300万Sドルで、+14.9%、マレーシアが8億6100万Sドルで、-8.3%、日本が7億5300万Sドルで、+33.3%、香港が3億7300万Sドルで、-24.1%となっている。対日輸出ではコンピューター部品/周辺機器、集積回路、ディスク・ドライブ、カラーTV、VCRの輸出の伸びが顕著だった。(ST,BT,LZ:3/21)
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