1996-03-20 ArtNo.5376
◆<馬>技術移転が発注の条件:副首相、NTTに確認
【東京】アンワル副首相は18日、日本電信電話(NTT)の武蔵野R&Dセンターを訪れ、クアラルンプルとプトラジャヤ新行政センター間をリンクするマルチメディア・スーパー・コリドー事業をNTTに発注するとすれば、それは地元への技術移転がベースになると、再三にわたり強調した。
NTTは先月、マハティール首相を含む複数のマレーシア当局者との会談後、マレーシアにマルチメディア・スーパー・コリドーを構築する事業化調査に着手する方針を発表したが、同社は目下日本国内の大学/研究所等20カ所をリンクし、ハイスピード・オープン・コンピューター・ネットワーク・システム・コンセプトに基づく実験を進めている。京都におけるAPEC蔵相会議に出席後、テレコム・マレーシアBhd(TMB)及びマレーシア・マイクロエレクトロニク・システム研究所の幹部とともに武蔵野センターを訪問したアンワル副首相は、「仮にNTTに同プロジェクトが委ねられるとすれば、TMBに率いられる地元コンソーシアムと共同でプロジェクトを進めねばならない」、「NTTの事業化調査には地元スタッフの訓練や技術移転に関する調査も含まれねばならない」、「プロジェクトは単に投資事業としてではなく、地元との協力事業として認識されるべきだ」等と指摘した。(NST,MBT:3/19)
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