1996-03-19 ArtNo.5350
◆<星>ベンチャー、HP/コンパックの拡張投資の恩恵享受
【シンガポール】地元契約製造業者のベンチャーはヒューレット・パッカード(HP)及びコンパックの事業拡張に伴う最大の恩恵を享受する見通しだ。
DBS証券が3月13日報告したところによれば、ベンチャーはHP社の新デスクジェット・シリーズ・プリンターに関わる複数の大型契約を手に入れられる見通しで、またコンパックが2億3000万Sドルを投じてシンガポールにおける生産規模を倍増させることからも主要な恩恵を受けられそうだ。ベンチャーの生産量はジョホール工場を中心に20%の拡大が見込まれる。ジョホール工場の操業は昨年下半期に顕著な改善を見た。同工場のスタート・アップに伴う様々な問題からベンチャーは少なからぬ受注の機会を逸し、マージンの下降を見たが、昨年7月までに大部分の問題は克服され、今では稼働率は75-80%に達したものと見られる。同社の営業マージンは通常の14-15%のレベルから12.4%に下降していたが、昨年通年のそれは15.6%に回復したものと予想される。こうしたことからDBS証券は95年度の純益予想を12.9%、96年度のそれは23.9%上方修正し、投資家に同銘柄の買いを進めている。(ST:3/18)
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