1996-03-18 ArtNo.5343
◆<馬>コンソーシアム、バクン・ダム海底ケーブル敷設契約獲得
【クアラルンプル】バクン・ダム事業に関わる世界最長の海底送電線敷設工事は今月初に13メンバーから成るバクン・ハイドローリック・パワー・トランスミッション・コンソーシアムに発注された。
バクン・マネージメントSdn Bhdのモハマド・ダヌル・アボン重役(MD)は15日、同プロジェクトには当初、1)ABBCBPOコンソーシアム、2)アルカテル/Cegelecコンソーシアム、3)ピレッリを含むタブン・ハジ・コンソーシアム、4)住友商事、5)フジクラを含むダンロップ・コンソーシアムの5チームが入札していたと語ったが、詳細は明らかにしなかった。
同氏によると、サラワク州と半島マレーシア間の海底下1メートルの地層に3乃至4本のケーブルが650~700キロにわたり、埋設されるため、たとえ1本が事故で使用不能になっても送電が維持できる。また送電過程における電力の消耗は5%以内に抑えられる見通しだが、5%を上回ると、その損失は数百万Mドルにのぼると言う。同消耗率に関しては各方面が5~12%の範囲で様々な予測を行っているが、先週水曜にはレオモギー エネルギー通信郵政相が、バクン・プロジェクトの許容できる損耗率は7%で、実際の率はこれをかなり下回るはずと語った。ちなみに電力会社トゥナガ・ナシオナルBhdの陸上における送電中の消耗率は8~9%と言う。(MBT:3/16)
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