1996-03-18 ArtNo.5335
◆<星>電気化学工業、S$4300万ポリスチレン工場起工
【シンガポール】電気化学工業は15日、スラヤ島に電子/食品業界の包装原料等に使用されるGPPS(ジェネラル・パーパス・ポリスチレン)工場(総コストS$4300万/年産6万トン)を設けるプロジェクトの起工式を催した。
デンカ・シンガポールのタケズメ重役によると、同社にとって海外初のポリスチレン工場は来年半ばに稼働、アジア太平洋地域、取り分け中国の需要に応じる。トン当たり1000米ドルの市価を基準にすれば、3万平米の敷地に建設される工場はフル操業時に6000万米ドルの年商が見込める。同目標が順調に達成されれば、将来はより先端的ポリスチレン製品の製造を手掛ける計画だ。また日本本社の矢野社長によると新工場は一般に強調される特化された化学品の製造からの離脱と予想される日本における化学工業の退潮に対応するものと言う。
1980年にシンガポールに設立されたデンカ・シンガポールはその4年後からアイル・ムルバウ島でアセチレン・ブラックの製造を開始、姉妹会社のデンカ・アドバーンテックはトゥアス工場で溶融シリカの製造を手掛けており、両社はそれぞれこれらの製造業務の拡張プロジェクトも進めている。(ST,BT,LZ:3/16)
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