1996-03-18 ArtNo.5334
◆<星>ソニー、新R&DセンターにS$7200万投資
【シンガポール】ソニー・プレシジョン・エンジニアリング・センター(Spec)はデジタル記憶装置部品の研究を手掛ける研究開発(R&D)部門“SpecコンポーネンツR&Dディビジョン(SpecーCRD)”をシンガポールに設立、向こう5年間に7200万Sドルを投資する。
ソニーが15日発表したところによれば、Spec-CRDはCD-ROMドライブやミニディスク・プレーヤー等のオプティカル・ストーリッジ・ドライブのピックアップ装置及び機械ユニットの研究、LSIロジック/システムの設計、これらの設計作業に使用されるコンピュータ支援エンジニアリング・システムの研究開発を手掛ける。当初20人のエンジニア・チームは2000年までに60人に増員される。オプティカル・ピックアップ装置やコンパクト・ディスク・プレーヤーに使用されるレンズの製造を手掛けるSpecは87年の創設以来シンガポールに3億5000万Sドルを投資、95年3月末締め年度の営業額は7億Sドルに達した。この日の記者会見に同席した国家科学技術局(NSTB)のテオ・ミンキアン会長はソニーの新R&Dプロジェクトに企業研究奨励計画(RISC)下の補助が提供されることを確認するとともに、日本企業のR&D業務を誘致するのはそう容易ではないと補足した。(ST,BT,LZ:3/16)
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