1996-03-16 ArtNo.5327
◆<馬>ナイレックス、低電圧スイッチギア製造業務を中国等に移転
【クアラルンプル】Nylex(M)Bhdは低電圧スイッチギア製造業務をインドネシアか中国に移転、マレーシアでは専ら33KV(キロボルト)製品を製造することを検討している。
ヒア・コックスン重役(MD)によると、年間4000ユニットのスイッチギアを製造している同社は子会社のTamcoコーポレート・ホールディングズSdn Bhdを設立、同子会社を通じてTamco上海スイッチギアCo Ltdを合弁経営する計画だ。上海における11KVのスイッチギア工場は来月初めから稼働する。当初はマレーシアからスイッチギア・キットを上海に送り、完成品に組み立てるが、徐々に中国で原材料を調達、3年内に一貫生産を実現する。上海工場は5年後にはマレーシア工場とほぼ同水準の生産能力を有することになる。またナイレックスはTamcoを通じ、オーストラリアとインドネシアにおけるプレゼンスも構築する。同社はオーストラリア拠点のユニバーサル・モーター・コントロールPty Ltd(UMK)の51%の権益買収を予定しており、UMKはオーストラリアとインドネシアにスイッチギア工場各1社を擁する。ナイレックスはこれらの国で22KVもしくは24KVのスイッチギアの製造を計画している。オーストラリアの需要はそこそこだが、インドネシアの潜在性は大きい。ドゥバイのスイッチギア工場は原材料と労働力の不足に直面しているが、閉鎖する考えはない。
一方、傘下のクアラルンプル・グラス・マンニュファクチャラーズCo Sdn Bhdは食品/健康飲料/薬品業界の需要増に応じ、ガラス容器の生産を一層拡大する計画だ。最近完成した第5生産ラインにより、製造能力は25%アップするが、更に第6生産ラインを設け、フィリピン、オーストラリア、インドネシアにスモール・ウェアーや薬品ケースを輸出すると言う。(STAR:3/15)
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