SEAnews 1996-03-16 ArtNo.5322

【シンガポール】スウェーデンの自動車メーカー、ボルボはシンガポールに地域本部を設けるとともに、アジア太平洋地域に10億米ドルを投資する計画だ。
ソレン・ガイル社長兼ＣＥＯが14日明らかにしたところによると、ボルボはインドと中国にトラック組立工場を設ける計画で、インド政府は年産4000台のトラック工場の設置を認可、中国政府も近く年産1万2000台のトラック工場の設置を認めるものと見られる。また、フィリピンの同社合弁工場は8月に乗用車の生産を開始する。この他、現在乗用車とトラックの組立を行っているマレーシアの合弁工場でバスの生産に着手する計画だ。ボルボは67年にマレーシアでの生産を開始、タイとインドネシアにも工場を持っているが、これらの投資を未だ十分にその潜在性が発揮されておらず、同社はアジア市場の売上を早急に倍増する計画だ。昨年、ボルボの世界売上に占めるアジアのシェアは僅か10％で、米国の28％のほぼ3分の1、スウェーデン1国と同レベルだった。(ST:3/15)