1996-03-16 ArtNo.5321
◆<星>電子銘柄、米国半導体市況の落ち込みに関わらず安定維持
【シンガポール】米半導体産業協会(SIA)が13日に発表した2月のBB(ブック・ツー・ビル)レシオは1月の0.93をさらに下回る0.9となり、過去10年間の最低を記録したが、翌14日のシンガポール証取(SES)の電子銘柄は安定を維持した。
SES電子銘柄が大きな影響を受けなかった理由としては、BBレシオの下げ幅が予想を下回ったことが挙げられる。SIAのBBレシオは米国内の半導体需要の動向を示す主要指標とされ、同レシオが1を下回ると需要が減退傾向にあると見なされる。電子業界ウォッチャーらは、半導体業界は今緩やかな調整期にあるが、需要は今年下半期には持ち直すと楽観している。SIAによると、今年の半導体の世界需要は1880億米ドルに29%拡大する見込みと言う。(ST:3/15)
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