1995-02-16 ArtNo.530
◆<星>政府投資会社、東南アジア不動産投資基金に参加
【シンガポール】シンガポールの対外準備のかなりの部分の運用を委ねられている政府投資会社GIC(ザ・ガバメント・オブ・シンガポール・インベストメント・コープ)は傘下のSEAプライム・インベストメントPte Ltdを通じて東南アジアにおける不動産投資を手掛ける3億米ドルの投資基金サウス・イースト・アジア・プロパティー・カンパニー(SEAPC)に5000万米ドルを投資する。
SEAPCの資金運用を委ねられたGRA(シンガポール)Pte Ltdが14日発表したところによれば、クローズド・エンド・ファンドのSEAPCにはSEAプライム・インベストメントの他、プルデンシャル・インシュランス・カンパニー、ザ・オーストラリア・ミューチュアル・プロビデント・ソサイアティー、ナショナル・ネーデルランデン、ザ・アブダビ・インベストメント・オーソリティー、ザ・ステート・スーパーラニュエイト・インベストメント・アンド・マネージメント・コーポレーション・オブ・ニュー・サウス・ウェールズが当初合計1億5000万米ドルを拠出、その後他の機関投資家から別に1億米ドルが募集される。当面マレーシア、シンガポール、タイ、インドネシア、香港、そして将来は中国を含む他のアジア市場の不動産も投資対象とされる。同ファンドは当面証取には上場されないが、2001年末までに上場を図るか、償還される。資金の運用はJLWインターナショナルとプルデンシャルのバミューダ籍の合弁会社GRA(バミューダ)及びGRA(シンガポール)に委ねられ、SEAプライム・インベストメントも顧問を務める。GIC子会社の同ファンド参加は域内ファンドマネージメントを振興するシンガポール政府の政策に基づくものと言う。(ST,BT:2/15)
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