1996-03-13 ArtNo.5277
◆<星>証券会社、ヘイズ権益買収でアクマの業績見通しを修正
【シンガポール】ヘイズ・マイクロコンピューター・プロダクツ・インクの救済計画を巡る訴訟に勝利したことから、少なくとも証券会社2社がシンガポール拠点の電子製品会社アクマLtdの業績見通しを上昇修正している。
ドイチェ・モルガン・グレンフェルのアナリストは「ヘイズは資金繰りに問題が生じたものの、プロフィタビリティーに問題はない」、「インターネット・ブームでモデムの販売は急増する」とし、ノーザンテレコムと共同でヘイズの49%権益を買収したアクマの96年12月末締めの予想純益を6540万Sドルから6790万Sドルに、97年度のそれを7580万Sドルから8080万Sドルに引き上げた。ビッカーズ・バラスのアナリストも同様な理由で予想純益に上方修正を加えている。アクマは95年度業績を2週間以内に発表する予定だが、エスティメート・ディレクトリーに掲載されたアナリストらの予想では、平均14%の減益が見込まれており、11日の同社株価は12セント値下がりした。このため両証券会社は投資家に同銘柄の買いを進めている。(BT:3/12)
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