1996-03-12 ArtNo.5264
◆米国法廷、<星>アクマ/ノーテルのヘイズ救済案を支持
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のアクマLtdは先週土曜(3/9)、米国ジョージア州アトランタの破産法廷が8日の公判で、アクマとカナダのノーザン・テレコム(ノーテル)による世界第2位のモデム製造会社ヘイズ・マイクロコンピューター・プロダクツ・インクの救済案を支持、カリフォルニア州サンノゼ拠点のダイアモンド・マルチメディア・インクの異議を棄却したと発表した。
ヘイズの救済案はこの他、USロボティクス社により提出されていたが、USロボティクスは異議申し立てを撤回した。アクマとノーテルの救済案は両社がヘイズの49%の株式を各1750万米ドルで買収するとともに、ヘイズの負債返済を保証、各最大650万米ドルのローンを提供すると言うもの。同ローンは期限内に返済されない場合株式に転換される。またアクマとノーテルはヘイズの6人の取締役中の各2人を指名するが、創業者のヘイズ会長兼CEOはそのポストを維持する。これに対してダイアモンド社は1億4000万米ドルでヘイズの全権益買収を提案していた。法廷はいずれの救済案も受け入れ得るものだが、大部分の債権者とヘイズ株主らが支持するアクマ・チームの救済策が妥当と裁定したと言う。
アクマはヘイズが今年度に3億2900万米ドルの売上と2000万米ドルの税引き前利益を計上するものと予想している。またアクマ、ノーテル、ヘイズの3社は2年内にヘイズの上場資格を回復するよう努力することでも合意している。(ST,BT:3/11)
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