1996-03-12 ArtNo.5263
◆<星>Marcam/NECの合弁システム統合会社4月営業
【シンガポール】MarcamコーポレーションとNECが合弁で設立したシステム統合会社Obtechは4月1日より営業を開始する。
新会社はシンガポール、ボストン、日本にオフィスを設け、それぞれのオフィスには親会社2社から派遣された取締役の合同重役会が設けられる。当面はNECのクニシマ・ノリヒコ氏とMarcam Asia Pacificのティム・テーラー副社長及び新任のマネージング・ディレクターにより取締役会が構成される。オブテクはNECから提供される600万米ドルの当初資金とMarcamのプローティアン・オブジェクト・オリエンテッド・テクノロジーを用い、企業にアプリケーション及びシステム統合サービスを提供する。テイラー氏によると、シンガポール・オフィスは今年末までに10~12人のソフトウェアー・エンジニアーを雇用、年内にプロジェクト3~4件を獲得、3年で当初投資金600万米ドルの回収を目指す。新会社は当面製造業界の企業に照準を合わせるが、食品/飲料等の加工業界や薬品業界の企業もそのターゲットに含める。オブジェクト・オリエンテッド・テクノロジーはオブジェクトと称する標準化されたソフトウェアー・モジュールを組み合わせて、新たなソフトウェアーを開発する技術だが、適当なオブジェクトが存在せぬ場合には、顧客とともにこれを開発、開発されたモジュールはデータベースに蓄積し、将来別のプロジェクトに役立てると言う。(BT:3/11)
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