1996-03-11 ArtNo.5249
◆<星>蘭大手小売企業ロイヤル・アホールド、アジアに進撃
【シンガポール】欧米食品流通市場をリードするオランダ拠点のロイヤル・アホールドがシンガポール/マレーシアではクォク・グループと、インドネシアではダハルマラ・グループと提携、東南アジア市場開拓に乗り出した。
ロイヤル・アホールドのHenk Baakman社長(アジア太平洋担当)によると、同社は向こう5年間にアジアに200~1000店の店舗オープンを目指している。シンガポール/マレーシアではクォク・グループと60:40の合弁を組んだ。クォク・グループはクォク・リテール・コンセプツとプルリス・プランテーションBhdを通じてシンガポールとマレーシアにケリー・ストアーズ・チェーンを展開している。クォク・シンガポールのウー・ロンペン取締役によると、「我々はスーパー・マーケット事業を拡大するため、適当なパートナーを必要としており、ロイヤル・アホールドは目標達成のためのノーハウを提供してくれる」と語った。ロイヤル・アホールドはインドネシアではダハルマラ傘下のPSPグループと提携した。後者はFMスーパーマーケット&ミニマートを経営している。
一世紀ほど前にAlbert Heijnにより創設されたロイヤル・アホールドは欧州4カ国と米国に合計2500店のスーパーマーケットと専門店を展開する16の子会社を経営、スーパー650店を擁するオランダではトップ、米国では第7位にランクされる。昨年の営業額は180億米ドルに達したと言う。(BT:3/9)
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