1996-03-11 ArtNo.5248
◆<星>サンテク・シティー・モール、商い閑散でテナント苦境に
【シンガポール】サンテク・シティー・モールに出店した小売業者らは、閑散とした商いで打撃を受けているが、オーナーは賃貸料免除の優待期間後に一定のリベートを提供、救済を図る方針だ。
商い閑散の原因としては段階的な工事の完成に伴う部分的なオープンで、ショッパーの誘致が困難なこと、本格的なプロモーションもスタートしていないこと、加えて交通の便が悪いこと等が指摘されている。昨年10月にオープンした10万平方フィートのギャラリーのテナントは83%、今年1月に部分的にオープンした40万平方フィートのトロピクスはのそれは30%程度が開業しているが、サンテク・シティー・デベロプメント幹部は第1期、第2期工事が完全に完成する6月から大規模な広告宣伝をスタートする予定で、それまでに賃貸料免除期限(1-3カ月)が切れるテナントにはリベートを提供するとしている。しかしリベートの額は明らかにしなかった。同氏はまた、12月、1月の会議ビジネスの端境期を終え3月からは国際会議場からのショッパーが期待できること、20レストランとスーパー1店が入居する1万5000平方フィートのフード・コートが来月オープンすること、45階建てオフィス・ビル2棟の完全稼働時には、オフィス・ワーカーもショッピングに加わること等を指摘、モールの先行きに楽観的見通しを示した。(ST:3/9)
|