1996-03-09 ArtNo.5230
◆<星>エイサー・インターナショナル、新市場開拓に注力
【シンガポール】メインボード上場のエイサー・コンピュータ・インターナショナル(ACI)は、今年は新市場の開拓に本腰を入れ、思い切った追加投資により、急成長を維持する計画だ。
ACIのウィリアム・ルー重役(CEO)によると、昨年末には1200万米ドルを投じて韓国、インド、フィンランドにPC組立工場を設けたが、今年はこれらの市場でのシェア拡大を目指して更に合計1000万米ドル余の追加投資を行う。韓国市場でのシェアが拡大すれば、サムスンを抜いてアジア太平洋市場でナンバー2の座を握れるはずである。ACIは3カ月以内に運転資本として500万~1000万米ドルを韓国市場に、200万米ドルをインド市場に注入する。こうした資金は昨年9月の公募収入で賄う。昨年は韓国で450%、インドで500%の売上増を記録したが、今年も少なくとも倍増を目指す。ロシア市場についてはモスクワとウラジオストックにオフィスを設けているが、昨年11月に開設したフィンランド工場もロシア市場をターゲットとしている。今年末には、ベトナムにも初のオフィスを設ける計画と言う。(BT:3/8)
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