1996-03-09 ArtNo.5229
◆<星>ハイテク企業誘致で開発拡張奨励スキーム導入
【シンガポール】リチャード・フー蔵相が新年度予算案の上程に際して、ハイテク企業誘致の新兵器として紹介した開発拡張奨励(DEI)計画は、新規投資だけでなく、既存企業の持続的なハイテク投資や既存設備の改善を奨励するものである。
内国歳入局(IRA)幹部は7日のセミナーの席上、以上のように新スキームの主旨を説明した。それによると、DEIスキームの下、1996年1月1日以降の適格収入に対して10%を下限とする優遇税率が適応され、税引後利益は免税配当として株主に分配できる。DEIはポストパイオニア・スキームを改良したもので、パイオニア・ステータスを認められた企業以外の企業にも適応される。また適応期間も最長20年と、ポストパイオニア・スキーム(10年)の2倍に達する。当初適応期間は10年だが、その後毎回5年以内の延長が認められ、最終的に合計20年間優遇税率を享受できる。(ST:3/8)
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