1996-03-07 ArtNo.5203
◆<星>証取、企業買収の頻発に対応しセスダック規約改正
【シンガポール】シンガポール証取(SES)は最近セスダック登録企業の買収劇が頻発する中で、関係セスダック登録企業の資産評価額に相当する規模の買収や支配権益の移動を伴うような買収、いわゆる大型買収に関わるセスダック登録規約1008条項及び株式の流動性に関わる1101(6)条項を修正した。
SESが5日発表したところによれば、1008条項に関わる買収行為では買収される資産の過去2年間の累積税引き前利益は250万Sドル以上、また最初の1年の税引き前利益は50万Sドル以上、2年目のそれは100万Sドル以上でなければならない。買収される資産もしくは事業が海外に存在する場合、必要な際には値建てを当該外国通貨建てに変更するよう求められる。当該セスダック登録企業の主要株主は買収完了時から1年間持ち株の売却や譲渡を認められない。また1年後には一部の持ち株の売却が認められるが、主要株主の合計持ち株は51%を下回ることはできない。
修正後の1101(6)条の下、買収実行者がセスダック登録企業の90%以上のシェアを買収した場合、当該企業株式の市場流通量が十分なレベルに回復されるまで、SESは当該銘柄の取引停止を命じる。以上の規制措置はこれまでメインボードの上場企業にのみ適応されていた。(ST,BT,LZ:3/6)
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