1996-03-07 ArtNo.5200
◆<星>STPE、医療機器ビジネス進出で売上倍増目指す
【シンガポール】シンガポール・テクノロジーズPte Ltdの子会社で、航空機部品の製造・組立などを手掛けるシンガポール・テクノロジーズ・プレシジョン・エンジニアリング(STPE)は、医療機器メーカーの買収を通じて医療技術分野に進出することを目指している。
STPEのロー・チュックヤム社長によるとこれにより同社の営業額は向こう1、2年内に4億Sドルに倍増する見通しだ。ロー氏は買収対象を明らかにしていないが、消息筋によると、STPEは3週間前にダイムラー・ベンツ・エアロスペースAGからドイツの医療技術会社ドーニエル・メディジンテクニクの80%権益を7000万マルク(S$6680万)で買収した。残る20%はダイムラーが保持している。年商約2億マルクのドーニエルは世界各国に700人の従業員を擁する。STPEは94年にドーニエルと対等出資でシンガポールにドーニエル・アジア・メディカル・システムズを設立しており、同合弁会社はアジア太平洋地域向けの比較的低価格のハイテク医療機器を開発・製造している。ロー社長はドーニエル・アジアの今年の売上高を67%増の2000万Sドルと予想している。(BT:3/6)
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